アジア化学産業 2011年回顧
アジアの化学産業は2011年も大きく変貌した。東南アジアではとくにインドネシアにおける動きが顕著で、タイのサイアムセメントグループ(SCG)がチャンドラ・アスリ・ペトロケミカルに資本参加、さらに現地企業の買収を狙っている。インドネシアでは韓国のロッテグループの躍進も目立っており、中間層が拡大する同国では化学産業の存在感が高まる。中国ではインフレを抑制しようとする金融政策が企業活動に影を落としているが、エチレン生産量が1500万トンを突破するのが確実になるなど、旺盛な国内需要に対応した展開が目立っている。また台湾企業は海外進出を積極化し、中国や米国で投資を具体化しつつある。欧州経済の不振などがアジアの化学産業にも影響を及ぼしていることも見過ごすことはできない。今年のアジアの化学産業をシンガポールと上海の各支局の記者が振り返る。