ニュースヘッドライン記事詳細

2011年12月27日 前へ 前へ次へ 次へ

成長するインドの可能性

 新興国のボリュームゾーン攻略は、日本企業のグローバル化のキーワードの一つである。停滞する国内市場から成長市場へ打って出るためには、ものづくりの考え方も変えなければならない▼早晩、中国に次ぐ経済大国の一角を占めるとされるインド。2025年には中国を追い抜いて世界人口の18%を占めるという予測がある。インドでは今、ミドルリッチ層(年収50~100万円クラス)が台頭して自動車など消費財の市場拡大の立役者となっているが、その予備軍も急速に増加しているようだ▼野村総合研究所によると、インドに進出している日系企業は725社(10年10月時点)、1万を突破している中国と比べるとまだ少ないが、今後、輸出拠点としての魅力を備える有望市場であることは間違いない▼ミドルリッチ層を対象とする「中級」製品とともに、その下にあるボリュームゾーン製品は一部、重なり合う。ここでの製品開発モデルの確立は、今後の新興国戦略の要になるとの見方が有力だ▼こうしたなかで、日本の家電大手がインドで格安の液晶テレビを来年から販売するらしい。単機能の廉価版で、ボリュームゾーンを開拓する。ここではおそらく、従来の発想を変えたものづくりが始まる。部材や素材開発にも、これまでとは違う目配せが必要になる。


Copyright(c)2010 The Chemical Daily Co., Ltd.