ASEAN議長国に就任するミャンマー
ASEANの議長国は1年任期で、加盟10カ国の持ち回りが原則である。この議長国にミャンマー就任をめぐって混乱したことがある。2006年に初の議長国の予定だったが、民主化運動弾圧に国際社会の反発が強く辞退に追い込まれた▼だが、今年は情勢が大きく変わった。15日に開かれたASEAN外相会議で全会一致で14年のミャンマーの議長国就任を合意、17日の首脳会議で正式決定した。ASEAN諸国としてはミャンマーに国際社会の一員としての自覚をもたせ、議長国にふさわしい民主化を進め、後戻りさせないという狙いがある▼10年の総選挙を契機にミャンマーは急速に変貌を遂げつつあるようにみえる。新政権の政治犯の釈放など民主化、政治改革を着実に進める姿勢にASEANも理解を示した▼5000万の人口、豊富な資源や農作物は大きな魅力だ。09年のGDPは約350億ドルで人口80万の福井県とほぼ同じ規模。最貧国の一つだが、ASEANの懐のなかで経済活動を活発化させる効果は大きい▼急速な経済発展を遂げつつあるベトナムから始まるグレーターメコン経済圏がさらに重みを増してくる。この地域の軸であるタイに大きな投資をしている日本にとってもミャンマーは無視できなくなろう。これから日本企業がどう進めるか注目したい。