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2011年10月25日 前へ 前へ次へ 次へ

世界の都市総合力ランキング

 地球規模のグローバル化は、都市間競争の激化を招く。魅力的な都市空間づくりは国家戦略の要諦の一つでもある▼森記念財団(本社・東京)が調査している世界の都市総合力ランキングが公表された。ニューヨーク、ロンドン、パリそして東京の上位4都市の顔ぶれは4年連続で変動はない。しかし、この間の変化をみると、東京は世界のトップ企業による評価が下がったことなど国際競争力の陰りが指摘された▼このランク付けは経済、研究開発、文化・交流、居住、環境、交通・アクセスの6分野の偏差値とともに、経営者、研究者、アーティスト、観光者に都市の居住者を加えた5者の視点をマトリックス化して評価する▼第2グループではシンガポール、ソウル、上海などアジア勢が躍進する一方で、欧州都市の停滞が目立つ。上位4都市のスコア差はそれほど大きくないが、5位のシンガポールがこのまま点数を伸ばせば、東京は7年で並ばれる▼気になるのは「経営者」による東京の8位という評価だ。昨年、北京、上海に肉薄されたが、今年はついに抜き去られた。東京の弱みは「法規制・リスク」や「自然環境」などである▼総じて、まだ東京の評価は平均以上。しかし、上位3都市と比べて"抜きん出た強み"がないという指摘には、気持ちが落ち着かない。


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