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2011年10月24日 前へ 前へ次へ 次へ

標準化にもある国内予選での疲弊

 日本独特の産業構造は多々あるが、同一産業に多数の企業がひしめくこともそのひとつ。有力企業同士が切磋琢磨して研究開発力、技術力を高め合い、各社それぞれが収益性や企業価値の向上を実現する。それなら群雄割拠と言えようが、実態はどうだろう▼国内予選で疲弊して世界で戦う余力が残らない。主要製造業でこんなたとえ話が語られるようになって久しい。護送船団方式の弊害、競争当局の姿勢、企業の横並び意識など、さまざまに原因分析がなされるが、構造転換の速度を速めるのは簡単ではない▼小紙20日付が報じたように、国際標準の分野でも1業種多企業構造がネックになっている。韓国などでは旗艦企業が主導して新技術の国際標準化をISOやIECに提案する。一方わが国では、まず国内業界でコンセンサス形成という手順を経る▼時間やコストがかかるだけではない。どういう提案をするかは業界の総意で決めるため、最先端技術が先送りされたり、個別企業の利益になるものは提案されにくくなったりもする▼経産省は来年度から、トップスタンダード制度という国際提案までのバイパスルートを導入する。新技術の国際標準化は、世界市場で勝ち抜くために欠かせない。新方式は、意欲のある企業にとっては有効なツールとなりそうだ。


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