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2011年09月29日 前へ 前へ次へ 次へ

中国と違うインド事業の難しさ

 12億人の人口を抱え、中国に続く成長市場として期待されるインド。欧米や韓国企業に遅れて参入した日本企業は激しい競争に消耗して、伸び悩んでいるケースが目立つという▼野村総合研究所の岩垂好彦上級コンサルタントによると、インドは中国や東南アジアと異なる市場と強調する。沿海部の大都市から発展した中国は地方や農村と格差が大きい。値段は高くともブランドで購入する富裕層が存在する。日本企業はこの実態に着目し市場開拓を進めてきたが、インドでは通用しないと指摘する▼インドの大都市富裕層市場は底が浅い半面、地方や農村に富が蓄積されている。参入が遅れた日本企業は、大都市近郊の新興都市や豊かな地方都市を攻めるほうが成功の確率が高いと岩垂氏は助言する▼化学企業にとってもインドは無視できないという認識が高まり、自動車材料や医薬原薬・中間体などの現地生産が動き出している。しかし投資を決断する際の障害も多いようだ▼経産省化学課は先週、日印の化学政策対話を初めて開催した。インドが関心を示したのは化学物質管理やプラスチック廃棄物対策。世界最悪の化学工場事故といわれるボパール事故があり、現在はレジ袋禁止が議論されるなど廃棄物問題が深刻。日本の経験を伝えることも両国の化学産業の絆を強める。


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