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2011年08月30日 前へ 前へ次へ 次へ

アップル社のジョブズ氏引退

 「残念だが、その日が来た。私はCEO(最高経営責任者)を辞任する」米アップル社のスティーブ・ジョブズ氏が一線を退いた。この発言の前に、「私自身がその責務と期待に応えられない日がくれば」という前置きがある▼ジョブズ氏が高校時代の友人と「マッキントッシュ(愛称マック)」パソコンを事業化したのは1984年、一時、アップルを離れたが、「ウィンドウズ勢」に押されて経営不振に陥った同社の立て直しのため97年に復帰した▼この後、"ジョブズ神話"が繰り広げられる。01年の携帯音楽プレーヤー「iPod」の発売を皮切りに、07年にはスマートフォン「iPhone」、そして10年に多機能端末「iPad」とヒット作を生み出したのは周知のとおりである。こうした製品開発は、音楽や映像を配信する「iTunes」などのソフト戦略と結びついて、アップルのブランドを強固にしていく▼同社の今年4?6月期の業績は、過去最高を更新。今月9日のニューヨーク株式市場で同社の株価は400ドルを突破して、一時、時価総額でトップに立った。3470億ドル(26・7兆円)という数字は、"ガレージ・ベンチャー"としてはもちろん初の快挙である▼アメリカン・ドリームを体現したアップル。ジョブズ氏という慧眼の経営者の存在が際立つ。


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