中外製薬、個別化医療対応へ臨床開発にバイオマーカー活用
中外製薬は、パーソナライズド・ヘルスケア(個別化医療)に対応した新薬開発の取り組みを推進する。薬剤の効果や副作用に関わるバイオマーカーを探索し、開発段階から活用。臨床試験(治験)の対象患者を予め選別することで、成功確率の向上や治験の効率化につなげる。医薬品の承認審査では奏効率などのハードルが上がっていく見通しで、優れた治験成績を示す必要性が一段と高まる。また、無駄な投薬を減らせる個別化医療は普及が始まっており、中外製薬では戦略提携しているスイス・ロシュと連携して先手を打っていく。中外製薬はまず、がん領域の開発プロジェクトで取り組みを開始。臨床開発品のほとんどに個別化医療対応の手法を取り入れており、例えば、2010年9月から非小細胞肺がんを対象に国内治験を開始した自社創製のALK阻害剤「AF802」ではバイオマーカーを用いている。