出光興産、石油製品トレーディングを強化
出光興産は、石油製品のトレーディング機能を強化する。石油業界が本格的な過剰能力削減に向かうなか、将来的な石油製品ごとの需給ギャップに対応できる体制を整えていく。従来、製油所の稼働調整の一環として輸出が中心だったトレーディングを独立した事業に発展させる構想で、環太平洋地域を舞台に展開していく。石油製品内需の縮小傾向が続くなか、過剰能力が問題となっている石油業界にあって、これまでトレーディングは、製油所の稼働維持を目的とした輸出が中心だった。ただ、エネルギー供給高度化法により、国内精製各社は2013年度までに重質油分解装置装備率の向上が求められたことで、いよいよ精製能力の適正化が本格化することになった。製油所からは一定の割合で各石油製品が分留されるため、国内ですべての需給を均衡させることは難しい。結果として精製能力が削減されれば、石油製品によっては余剰ばかりでなく、時として不足が生じる可能性が出てくる。