慶応大学、VOC処理用除去液の効率的再生技術開発
慶応義塾大学理工学部の田中茂教授は、揮発性有機化合物(VOC)除去液の効率的な再生技術を開発した。除去液を用いるVOC処理では、低コスト化を図るために除去液の再生が不可欠。田中教授が開発した技術は、一定の空気が流れる真空装置に除去液を噴霧状にして導入、液に含まれるVOCを蒸発させる。従来の高真空の膜分離による蒸発法に比べ、気液接触面積が大きくVOC回収率を高められる。実験による回収率は53%と理想値に近い水準を実現。除去液の温度を上げることで100%近くに高められるとしている。VOC除去は、大規模施設で燃焼による処理が先行しているが、中小規模施設ではコスト負担が大きいため早急な対策が必要になっている。その1つとしてVOCを除去液で吸収する手法が有効とみられているが、実用化するためには除去液を回収・再利用することが不可欠。