昭和電工、電子産業向けフッ化カルボニル量産
昭和電工は11日、電子産業向け特殊ガスである高純度フッ化カルボニル(COF2)を量産すると発表した。東長原事業所(福島県)に年産能力400トンの製造設備を設置するもので、7月に完成させ年内にも出荷を開始する。COF2は地球温暖化係数が約1と、既存のエッチング用ガスに比べて環境負荷が大幅に低いことが特徴。大量に消費される液晶パネルのガラス基板向けを中心に供給する。2015年までに事業規模を十数億円に拡大する。COF2は、ガラス基板上に作られる酸化膜や窒化膜のエッチングやクリーニングに使う。代表的なエッチングガスである六フッ化硫黄(SF6)は温暖化係数が2万3900なのに対し、COF2は約1と2万分の1以下。使用後の処理も簡単で、加水分解によりフッ化水素と二酸化炭素(CO2)となるだけ。SF6やクリーニングガスの三フッ化窒素(NF3)に比べて処理コスト面のメリットも大きい。