農研機構、露地栽培向け低コストかん水施肥装置開発
農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)近畿中国四国農業研究センターは、露地栽培における低コストかん水施肥装置を開発した。土壌に含まれる養分を有効利用することで、施肥量を削減と収量増加を両立するもの。施設園芸では、点滴チューブを利用し、作物に水と養分を同時に与えるかん水同時施肥法が普及しつつある。ただ装置の設置コストの高さや、取り扱いになれていない農家が多いことから普及は限定的となっている。農研機構が開発したシステムは、貯水タンク内の水位が一定レベルに達すると電磁弁が開放して、タンク内の水と肥料が短時間で放出され、水位が下がると電磁弁が閉じるという仕組み。かん水の時間給液量は1時間当たり0.3?0.4リットル。装置にかかる費用は点滴チューブや配管類を含め、10アール当たり10万円程度となっており、市販養液土耕装置に比べ初期投資費用を格段に抑えることができる。