稲畑産業-I&P、サマリウム系ボンド磁石の市場開拓加速
稲畑産業および子会社で射出成形加工を手掛けるアイ・アンド・ピー(I&P、埼玉県東松山市、松村周治社長)は、サマリウム窒化鉄(SmFeN)系ボンド磁石の市場開拓を加速する。電気絶縁性で錆びない素材特性のほか、射出成形により部品を一体加工できる優位性を生かし、資源制約の課題があるネオジム焼結磁石の代替需要を掘り起こす。当面はハードディスクドライブ(HDD)のボイスコイルモータ(VCM)に転用可能な特殊形状磁石をはじめとした小型精密磁石を提案するほか、ハイブリッド自動車(HV)向けに従来に比べ3分の2程度小型・軽量化したポンプモーターの開発に着手している。I&Pはサマリウム窒化鉄素材を用いてボンド磁石の開発を行ってきた。すでに、N極とS極が交互に形成された最大270ミリメートルの長尺円形状のボンド磁石も試作完了。シャフト型リニアモーターなどへの展開を進めている。稲畑産業は成形部品の販売および提案活動を担当している。