2014年7月の記事を読む
2014年6月の記事を読む
2014年5月の記事を読む
2014年4月の記事を読む
2014年3月の記事を読む
2014年2月の記事を読む
2014年1月の記事を読む
2013年12月の記事を読む
2013年11月の記事を読む
2013年10月の記事を読む
2013年9月の記事を読む
2013年8月の記事を読む
2013年7月の記事を読む
2013年6月の記事を読む
2013年5月の記事を読む
2013年4月の記事を読む
2013年3月の記事を読む
2013年2月の記事を読む
2013年1月の記事を読む
2012年12月の記事を読む
2012年11月の記事を読む
2012年10月の記事を読む
2012年9月の記事を読む
2012年8月の記事を読む
2012年7月の記事を読む
2012年6月の記事を読む
2012年5月の記事を読む
2012年4月の記事を読む
2012年3月の記事を読む
2012年2月の記事を読む
2012年1月の記事を読む
2011年12月の記事を読む
2011年11月の記事を読む
2011年10月の記事を読む
2011年9月の記事を読む
2011年8月の記事を読む
2011年7月の記事を読む
2011年6月の記事を読む
2011年5月の記事を読む
2011年4月の記事を読む
2011年3月の記事を読む
2011年2月の記事を読む
2011年1月の記事を読む
2010年12月の記事を読む
中外製薬 独自の抗体技術 ロシュと初契約
価値最大化で収益へ
ライセンス拡大も視野
中外製薬は、抗体創製技術の価値を最大化する。このほど戦略的パートナーであるスイス・ロシュと、中外の抗体技術をロシュの創薬研究に活用するライセンス契約を締結。日系企業では初めて抗体医薬の製品化に成功し、次世代抗体を創製するための技術開発に取り組んできた同社だが、これらの技術を有償で外部にも提供していく。約10年間積み上げてきた研究成果を自社新薬へとつなげながら、対価を得るかたちで他社の新薬開発にも門戸を開く。
同社が抗体技術の研究に着手したのは2004年頃。当時は低分子抗体など異なる分子形態の可能性を探る一環で高分子の抗体に関心を持っていたが、06年頃には抗体にフォーカスした研究開発を本格化。リサイクリング抗体、スイーピング抗体など、従来の抗体医薬より機能性を高めた次世代抗体の技術開発に相次ぎ成功してきた。12年にはシンガポールに中外ファーマボディ・リサーチ(CPR)を開設し、これらの技術を医薬品に応用するための研究を加速している。
ロシュとは、中外が創製した6件の抗体創製技術をロシュの医薬品開発に応用できる契約を締結した。両社はロシュを親会社とする戦略的提携関係を約10年前から結んでいるが、開発品の導入・導出や化合物データベースの共有などはあったが、抗体技術を共有することはなかったという。これまでは研究ベースで中外の抗体技術にアクセスできる関係だったが、ロシュ社内でも「使いやすく」するために今回の契約に至った。価値のある発明として、その対価を得るためのルールを整えたのが契約の目的という。
ロシュに限定せず、資本関係のない他社へのライセンス拡大も視野に入れている。特許がビジネス上の命綱となる新薬事業としては競合リスクもあるため、中外と競合しない治療標的を研究開発している企業に限り導出を検討する方針。現時点では積極的なライセンス活動は行っていないが、引き合いは常に多い感触を得ているという。
ロシュと契約した抗体技術は、1抗原と繰り返し結合できるリサイクリング抗体、抗原を血漿中から除去するスイーピング抗体を創製する技術2バイスペシフィック抗体を効率的に工業生産するための技術や、同抗体のADCC(抗体依存性細胞傷害)活性を増強する技術3抗体の血中半減期を長くするための技術-など6件。リサイクリング抗体の技術は、同社初の抗体医薬「アクテムラ」の後継品にあたる抗IL-6受容体抗体「SA237」の開発過程で生まれ、バイスペシフィック抗体技術は開発中の血友病A治療薬「ACE910」に応用されている。まずはこれらの製品化を重点に置き、モノを生み出すことで抗体技術を収益につなげていく考えだ。