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2014年04月14日 前へ 前へ次へ 次へ

今年の新入社員は「自動ブレーキ型」、その心は

 日本生産性本部は毎年3月末に、その年の新入社員のタイプを命名している。たとえば2010年度はETC型。その心は「ITには長けているが、人との直接的な対話がなくなるのが心配」といった具合。昨年はロボット掃除機型だった▼今年は自動ブレーキ型。手堅く就職活動を進め、そこそこの内定を取ると壁にぶつかる前に活動を終了。何事も安全運転で人を傷つけない安心感はあるが、どこか馬力不足-と指摘する。自在な運転のカギは高感度センサーの活用というオチ▼ヒット商品や世相に絡めての命名は、解説を読んで意味が分かる仕掛け。新入社員を丸ごと類型化できるかとも思うが、センスの良さは光る。解説文は、よく読めば接し方や扱い方のポイント。つまりは、新人の取り扱い指南と解釈すれば分かりやすい▼ロボット掃除機は段差に弱く、裏返しになってもがき続けたりする。能力を発揮させるには環境整備(フォローや丁寧な育成)が必要-となる。自動ブレーキもまた、使用者がその特性を理解して真価を発揮する▼新卒採用者の3割が3年以内に離職する状況が長期化している。若者気質の問題も指摘されるが、企業として社会的責任が問われることでもある。定着率の向上はコストダウンにもつながる。もちろんブラック企業は論外のことだが。


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