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タイPTT、SCG 化学事業で両面展開
【シンガポール=渡邉康広】タイのPTTグループ、サイアムセメントグループ(SCG)が、東南アジア諸国連合(ASEAN)で事業拡大に乗り出そうとしている。国内でノウハウを蓄積してきた汎用化学品で需要拡大が見込まれるインドネシアやベトナム、ミャンマーなど「域内の新興国へビジネスモデルを移植する」(SCGケミカルズのチョラナット社長)戦略だ。周辺国への事業展開とともに、国内では高付加価値品の拡充を目指しており、いずれも日本の化学企業との協業を模索している。
タイは2009年に起きたマプタプット工業地区における一時停止問題を乗り越え、国内投資が回復しつつある。15年末のASEAN経済共同体(AEC)の実現が期待されるなか、インドシナ半島を中心とする「陸のASEAN」をリードする国として存在感を高める意向を強めている。
石油化学分野では、すでにエチレン生産能力が年400万トンを超えており、世界トップ10入りを果たしている。ただ、汎用品を中心に能力増強が進んだことで、成長は一段落した状況。
こうしたなか、両グループが志向しているのはASEAN域内での事業拡大だ。人口が多いにもかかわらずプラスチック消費量がタイの半分に満たないインドネシア、ベトナム、ミャンマーなどが有望とみており、国内での十数年間にわたる経験やノウハウを生かしたい考え。
SCGはインドネシアの石化大手チャンドラ・アスリ・ペトロケミカルに3割出資。ベトナムでは南部のロンソン島で石化コンプレックスを計画している。ただ、一部出資していたビナケムが撤退し計画遅れが懸念されているが、日系企業などが出資を引き受ける可能性がある。
一方、PTTグループはインドネシア国営石油プルタミナと組み石化コンプレックスを計画中。ベトナム、ミャンマーなどでの石油精製や石化計画も検討しており、誘導品のパートナーとして日本の化学企業の参画を模索し始めている。
国内では付加価値の高い化学品を事業化する方向にあり、日本の化学企業との協業を有望な選択肢としている。PTTグループは原料基盤を生かし、アクリル酸、高吸水性樹脂(SAP)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、ポリカーボネート(PC)樹脂、ポリウレタン、アジピン酸、ナイロン66樹脂といった誘導品を検討中。原料面でも日本企業など大手との協業を視野に入れており、フェノールで三井化学と提携を模索するなどの動きを水面下で始めている。また、マプタプット工業地区のあるラヨン県に大学、高校を来年立ち上げる計画で、研究開発を充実させて技術の蓄積を図る方針だ。
SCGはナフサクラッカーを軸に、誘導品で三井化学や三菱レイヨン、ダウ・ケミカルといった世界大手と合弁を組むビジネスモデルを展開。PTTに先行して高付加価値品へのシフトを進めており、SCGケミカルズの高付加価値品の売上比率は5割に達している。SCGは全体の高付加価値品比率を現状の35%から早期に5割に引き上げる。このため、今年は研究開発に昨年と比べて2倍以上の46億バーツを投じる計画。