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2014年04月10日 前へ 前へ次へ 次へ

入社1年後の心境変化

 東京都心の桜も散り、名札を胸に付けた新入社員と思われる集団も減った。新しい職場で実践的研修に移っているだろうが、期待に反して戸惑うことも多いかもしれない▼日本能率協会は昨年4月に入社した社会人に、1年後の心境変化を追跡調査した。協力したのは314人、男性が3分の2、最終学歴は大卒・院修了が9割以上。企業規模は300人以上が6割弱を占める。同世代の中で優秀な人材が対象となっている▼1年前には、入社した会社に満足(大変満足+どちらかといえば満足)の比率が9割近くを占めていたが、1年を経て37ポイント低下して5割強に落ち込んだ。逆に不満(どちらかといえば不満+大変不満)が2割強に増加した▼期待外れの理由は「労働時間・休暇」「事業内容」「上司・先輩との人間関係」が目立つ。入社時には6割だった「定年まで勤めたい」が、1年後には約4割に急降下、「転職したい」が5%から18%に上昇した。技術・研究系に比較して事務・管理系や営業・販売系が転職意向が強いという▼厳しい就職戦線を勝ち抜き、希望する会社に入社できたとしても挫折を感じている姿が浮かびあがる。この世代は「ゆとり教育」で育ち、ひ弱さが指摘されてきた。一方で「ブラック企業」という社会的現象もある。人生の荒波は始まったばかりである。


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