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飛躍 帝人・大八木成男社長
...足元の事業環境をどうみますか
「世界の基幹産業である自動車が回復したことで素材産業は上向いている。これは当社にとっても大きい。国内経済は消費増税で一時的に落ち込むとしても、7〜9月期以降は大いに期待できる」
...グループの構造改革が本格化しています
「今のままでは生き残れない。会社を挙げて構造改革を行っている。成長分野ではアラミド繊維のオランダ拠点でオペレーションや人員を整理した。炭素繊維は米国で生産設備を停止して固定費を落とす一方、日・独拠点の稼働率を上げた。一方で両事業は今後も成長投資を続ける」
...量産自動車用の炭素繊維強化樹脂(CFRP)成形技術を開発中です。
「熱可塑性樹脂を使ったCFRPを1分以内に成形する技術を開発中だ。これが無理だと量産自動車用途に出ていけない。今年チャレンジしたい」
...ヘルスケア事業が順調に拡大しています
「痛風治療薬は欧米、日本で販売しており、売上高目標を1500億円に設定した。次の基幹製品となる椎間板ヘルニア治療薬も米国で臨床試験を始めた。現在の治療法は外科手術に限られるが、神経が集中している部位で手術が難しい。世界初の内科系治療法として期待できる。研究は脳梗塞や脳溢血などの分野に注力している」
「在宅医療事業はきわめて順調。コールセンターも新設した。患者数が増えている睡眠時無呼吸症候群などのアンメット・ニーズに応える」
...ポートフォリオ変革の進捗状況は
「素材技術とヘルスケア技術を融合するテーマが10以上ある。マイクロニードルを使ったDDS(薬物伝達システム)はその1つで、ワクチン投与量を減らせる。ほかにも骨の充填材や癒着防止ゲル、人工血管などがある。チャレンジグなテーマだが、こうした融合領域をヘルスケア事業で拡大していく」。
「ヘルスケアとITの融合も進める。グループ会社のインフォコムは医療機関向けITソリューションなどを手掛ける。素材、ヘルスケアとともにITも事業の中心に入ってくる」
...新興国市場での事業展開は
「地域ポートフォリオを新興国にシフトしており、インドとロシアには販売拠点を置いた。タイではアラミド繊維の工場を、中国では中国化繊協会の支援も得てケミカルリサイクル工場を新設する。韓国で製造しているリチウムイオン二次電池用セパレーターも好調だ」
「地域ポートフォリオを変えると、人材ポートフォリオも変えなければならない。今後、人材採用は欧米中日の4極で行う。女性も経営の中枢に多く入ってくるだろう」
...残された課題は
「コーポレート部門は思い切って縮小する。"One Teijin"となるべく部門間、事業間、国内外の壁を無くす。やるべきことは決まってる。省資源や安心安全といったニーズに応えられる製品を供給していく」
(渡辺義真、中村幸岳)
【記者の視点】
電子材料・化成品事業は苦戦が続くが、高機能繊維事業は成長軌道を取り戻し、ヘルスケア事業も好調に推移している。構造改革の効果は昨年度60億円。今年度は70億円を見込む。もともとグループの素材・製品・サービスは自動車や医療、ITなど成長分野で大きな可能性を秘める。成長軌道を取り戻すため「不動の姿勢」(大八木社長)で構造改革を完遂することが今年のテーマとなる。