2014年1月の記事を読む
2013年12月の記事を読む
2013年11月の記事を読む
2013年10月の記事を読む
2013年9月の記事を読む
2013年8月の記事を読む
2013年7月の記事を読む
2013年6月の記事を読む
2013年5月の記事を読む
2013年4月の記事を読む
2013年3月の記事を読む
2013年2月の記事を読む
2013年1月の記事を読む
2012年12月の記事を読む
2012年11月の記事を読む
2012年10月の記事を読む
2012年9月の記事を読む
2012年8月の記事を読む
2012年7月の記事を読む
2012年6月の記事を読む
2012年5月の記事を読む
2012年4月の記事を読む
2012年3月の記事を読む
2012年2月の記事を読む
2012年1月の記事を読む
2011年12月の記事を読む
2011年11月の記事を読む
2011年10月の記事を読む
2011年9月の記事を読む
2011年8月の記事を読む
2011年7月の記事を読む
2011年6月の記事を読む
2011年5月の記事を読む
2011年4月の記事を読む
2011年3月の記事を読む
2011年2月の記事を読む
2011年1月の記事を読む
2010年12月の記事を読む
飛躍 旭硝子・石村和彦社長
視点や発想変え営業力強化
...3カ年の新中期経営計画の初年度にあたる昨年を振り返って。
「事業環境が大きく変化し収益が低下するなか、上昇トレンドに反転させるための施策を視点や発想を転換して打ってきた。経済が落ち込んでいる欧州では生産縮小やリストラによる構造改革に踏み切ったほか、値下げ要求が続くなかで、コスト削減だけでなく液晶ガラス窯の生産性を倍増させる技術革新にも成功した。供給過剰にあるソーラー分野ではカバーガラスの中国工場で一部の設備を自動車向けビジネスに振り向ける決定もした」
「昨年、最も象徴的な施策は化学品事業で過去最大の投資を決定したことだ。約400億円を投じてインドネシアの子会社アサヒマス・ケミカルのクロル・アルカリ製品の生産能力を大幅に増強する。ベトナムの塩ビメーカーを買収することも決めた。東南アジア諸国連合(ASEAN)におけるクロル・アルカリ事業で圧倒的な事業基盤を築いて花を咲かせるとともに、次の種もしっかり蒔いていく」
...今年の世界経済は欧州を含め堅調に推移するとの見方が大勢を占めています。
「それほど楽観視しておらず、欧州では構造改革の手を緩めない。米国では建築用ガラスの立て直しを進めて成果を出していきたい。東南アジアではシンガポールに地域統括拠点を昨年新設した。スマートシティ計画がアジア諸国で進むなか、フッ素系フィルム、省エネガラス、高耐候性塗料、道路舗装材料など個別に展開していた商品をワンストップでソリューション提供していきたい。日本ではエネルギーコストが高まっており、地域連携などを含めさまざまな手を打っていく」
...自動車分野は好調が続く見通しです。
「世界的に生産台数は増えるとみており、自動車用ガラスはブラジルでは量産体制を整え、中国とメキシコには新工場建設を決定した。新製品の紫外線%カットガラスは国内新車の約半数に採用され、日本以外でも評価が高まっている。防曇や軽量化、省エネといった自動車に求められる課題の解決に貢献するだけでなく、車の利用者のニーズを汲み取った製品開発を加速し、単なるコスト競争ではないところで認知を高め、成長戦略を進化させていく」
...今年とくに力を注ぐ取り組みは。
「いろいろなかたちで営業力を強化したい。利益率を高めるには設備の稼働を上げることが大きなポイントになる。販売量を増やすだけでなく、視点や発想を転換して価値を提供し、しっかり売り切れるようにしたい。自動車や化学品などの部門が双方の商品を扱ったり、研究開発のスタッフが営業に参加するなど、オールAGCで営業展開していきたい。『有言実行』をキーワードに社員全員が高い目標に向かってチャレンジする年にしたい」
(三枝寿一)
[記者の視点]
新中期経営計画では収益を上昇基調に反転させることが重要課題。薄型パネル事業依存から脱却し、買収や増強投資を相次ぎ決めたガラス、化学品を軸に成長を加速する。ガラスは化学技術との融合で高い強度や薄さを実現、ブラジルW杯でガラスルーフ付きベンチが採用されるなど従来想定しなかった用途も広がる。「ガラスで世界を変えられる」と語る石村社長の次の一手が注目される。