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2013年11月01日 前へ 前へ次へ 次へ

姿を消す「笑っていいとも」とタモリの魅力

 フジテレビ系のバラエティ番組「森田一義アワー 笑っていいとも」が来年3月で終了する。1982年の放送開始から30年余りの歴史を持つ長寿番組が姿を消す▼国民的娯楽番組とまで言われた「笑っていいとも」は司会のタモリに負うところが大きい。タモリの魅力は大御所を含め他のお笑い芸人と比べて、控え目なところだというファンは少なくないと推察する。「笑っていいとも」でも、ほかのレギュラー出演者が前面に出て、タモリは端っこという場面が少なからずあった▼「くまもん」を筆頭に、ゆるキャラが人気だが、タモリはまさにゆるキャラ芸人を演じていた。他局の深夜番組だが、ほとんど芸らしいことをせずに独特の笑いの世界に引きずり込む。外国曲の歌詞のこじつけ日本語を品評するという「空耳アワー」はまさに、その真骨頂▼だが、「今夜は最高」で見せた多芸ぶりを知るファンには、彼のゆるキャラ芸はどのように映るだろうか。デタラメだが、日本人の耳にはその国の言葉のように聞こえる4カ国"言語"を使っての麻雀は抱腹絶倒の芸。昨今のテレビ界を占領した感もあるお笑い芸人では太刀打ちできぬ芸と感じるのは少数派なのだろうか▼タモリがそうした芸を演じなくなって久しい。テレビ界は異才の本領を引き出せる場を新たに提供できるだろうか。


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