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2013年10月22日 前へ 前へ次へ 次へ

格差社会を映す高止まりする無業者

 「マック(マクドナルド)難民」がどれほど人口に膾炙(かいしゃ)しているのか判然としないが、コーヒー一杯を注文して24時間営業の店舗で寝泊まりする人が増えているのは確かなようだ。「格差社会」の一面を映す都市部の光景でもある▼みずほ総合研究所の調査によると、15-59歳の既卒男性のうち無業者の割合はバブル崩壊後に急上昇したあと、高止まりしているようだ。無業者の人口に占める割合(無業率)は1992年の4・2%から02年には8・2%へ倍増、一時下がったものの12年には8・2%と元へ戻った▼無業者は求職者(求職中)、非求職者(就業意欲はあるが求職活動しない)そして非就業者(就業を望まない)に分類されるが、20歳代を中心にしてすべての年齢層で求職者の上昇が無業率を引き上げている。「失われた20年」の実態を如実に示す▼気がかりなのは、非求職・就業者も年を追って上昇していることだ。病気やミスマッチ・自信喪失などの理由だが、ひと言でいえない「その他」も増えている。家族の介護・看護が中堅層以上で増えているのは時代を反映している▼政府の"日本再興計画"では女性の就業率アップの数値目標が示されている。しかし、男性無業者への具体的な施策はない。ヒトが国力再興の要であることを改めて銘記すべきだろう。


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