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2013年03月25日 前へ 前へ次へ 次へ

【新社長登場】 住友重機械工業・別川俊介氏

1兆円企業へ海外拡大

住友重機械別川俊介新社長[1].jpg - 社長就任の打診を受けたときの感想は
 「驚いたの一言だ。この2年間、代表取締役として中村吉信社長と二人三脚で会社の舵取りをしてきている。経験を生かそうと即答で受諾した。家内にはコンプライアンスを遵守するため正式決定まで伝えなかった。新聞で見て初めて知ったようだ」
 - 中期経営計画が最終年度に入ります
 「2013年度の売り上げ目標として掲げる7300億円の達成は非常に厳しいと言わざるを得ない。最大の要因は策定時と比べて市場環境が大きく変化したこと。とくに中国と欧州の停滞が大きい。建設機械や変減速機などが影響を受けている。営業利益率も目標%に対し、今年度は5%程度となる見込みだ。受注ボリュームが少ないと利益率の上昇も難しいが、いかに採算性を高めていくかが喫緊の課題と認識している」
 - 長期目標の売り上げ1兆円を達成するには
 「当社製品群は変減速機、プラスチック加工機、建設機械などの標準量産品と、船舶やプレス装置に代表される受注生産品に分かれるが、このうち標準量産品の拡大がカギとなる。すでに海外工場設立を含め生産体制は整えており、市況の回復が待ち遠しい。各工場がフル稼働する状況になれば、目標到達もみえてくる」
 - 船舶事業の方向性は
 「長らく新造船の受注ゼロが続いていたが、今月にも1隻受注がある見込みだ。ただ、今後もマーケットは停滞が予測されることから、赤字を最小限に抑える体制を整えていく。具体策として他部門へ人員を配置転換する。ここ1年で船舶関連分野に従事する人員数は半分以下にまで減らしているが、さらに他部門への異動を進める」
 - M&A(合併・買収)について
 「ドイツのデマーグ、ベルギーのハンセンと欧州企業2社を買収しているが、国内企業ももちろん対象としている。技術力があり、高付加価値の製品を持っているメーカーがあれば検討していきたい」
 - 海外生産拠点を相次ぎ設立しています
 「ブラジルの減速機工場とインドネシアの建設機械工場が完成し、世界規模での生産体制の拡充はほぼ完了したといえる。残る大きな市場はインドだが、コスト競争が厳しく汎用機種が求められることが多いなどの理由から工場の設立は考えていない。海外工場では各製品の中核となる機種を生産していき、数年かけて幅広い製品群を需要地生産できるようにしたい」
 - 社員へのメッセージは
 「新入社員には幅広い知識を身に着けるよう伝える予定だ。配属部門の経験を積むのはもちろん必要なことだが、将来経営を担っていくためにも専門に偏りすぎないことが大切だ。中堅層にはグローバル化への対応を強化してほしい。海外に数年駐在することで、言語力に加えて現地ならではの思考方法を身に着けてもらえればと思う。幹部社員には事業責任を全うすると同時に、他部門も担う心構えでいてほしい」
(聞き手=小野澤哲)
<横顔>
 財務での経験に富む。2001年に分社化や雇用調整を骨子とした「SHI再構築策」を製作、翌02年から始動させ当時低迷していた住重を回復基調に乗せた。買収した独デマーグとのコミュニケーション強化を狙い目下ドイツ語を勉強中。「歳を取ると単語が頭に入ってこない」と笑うが、常に前向きな姿勢を崩さない。
<略歴>
1978年(昭和53年)京都大学法学部卒、同年住友重機械工業入社。07年常務執行役員財務経理本部長、09年取締役兼常務執行役員、10年取締役兼専務執行役員、11年代表取締役兼専務執行役員、12年代表取締役兼執行役員副社長、13年4月1日社長就任予定。石川県出身、58歳。
(了)


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