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【連載】エンプラ最新事情 下
グローバル展開さらに進化
新興国進出や内外最適化
自動車部品、電気・電子部品、OA機器メーカーの海外進出に対応し、エンジニアリングプラスチックメーカーもグローバル展開を推進している。最近では新興国を中心に活動範囲を広げている。中国などの新興メーカーが積極的な設備投資で攻勢を強めるなか、日系メーカーは国内外の拠点を活用した生産最適化やグループ拠点間での連携強化などさらなる進化に取り組んでいる。
※拠点間で情報共有※
「全体最適化を図りながら、真のグローバル化を目指す」。三菱エンジニアリングプラスチックス(MEP)の浦部宏社長は海外での事業展開についてこう語る。
同社は海外20カ所以上に拠点を有しているが、未進出地域への進出に意欲をみせる。その一環として、年内にもインドネシアに駐在員事務所を開設する予定。さらに「真のグローバル化にはハード面のみならずソフト面での連携が必要」(浦部社長)とみて、国内外のグループ拠点間における情報・技術の共有、人材交流などにも力を注ぐ考えを強調する。
※中国市場くまなく※
東レは中国をはじめ新興国における事業拡大プロジェクトを進行中。とくに中国では華南・華東・華北それぞれの地域で樹脂コンパウンド事業を展開しており、10年にはグループの中国樹脂事業を統括する新会社を設立、3拠点を一体運営できる体制を構築した。
これら3地域に加えて西部地区への進出を決定、このほど四川省成都市に「東麗塑料(成都)有限公司」を設立した。新会社は自動車や家電向けにポリアミド(PA)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)などを展開する予定で、13年10月に稼働を開始する。
中国以外では「インド、インドネシアへの進出機会を探っていく」(佐藤昭夫取締役)と、成長が見込まれる国・地域において事業基盤の整備・拡大を目指す。
【写真説明】東レは中国の華南・華東・華北地区で樹脂コンパウンド事業を展開
※増設テコに競争力※
ポリアセタール(POM)事業で世界最適生産体制の構築を目指すのはポリプラスチックス。同社は富士工場(静岡県)、台湾、中国、マレーシアの世界4極で生産を行うPOMの世界大手メーカー。
POMは世界的に需要が拡大している一方、中国勢の相次ぐ設備増強で販売競争が激化している。このため日本勢が得意とする「ハイエンド品だけではローカルサプライヤーと競争できない」(関田隆一取締役専務執行役員)と危機感を強めている。
同社はマレーシア子会社「ポリプラスチックス・アジア・パシフィック」において年間9万トン規模の増設に着手している。14年初頭をめどに商業運転を開始する予定だが、「徹底してコストを下げていく」(関田取締役)とし、新プラント稼働をテコにしてコスト競争力強化を急ぐ考え。
今後、競争が激しい汎用用途向けはマレーシア拠点を中心に供給する。富士工場は「生産技術面で海外工場を支えるマザー工場の役割を担う」(同)。新興メーカーとの競争に備えて国内外で生産最適化を図る方針。
【写真説明】POMを増設中のポリプラスチックスのマレーシア工場
(了)
(細井康弘)