アジア オレフィンとポリオレフィン 値差消失
アジア市場でオレフィンとポリオレフィンの価格スプレッドがほぼ消失する事態に陥っている。上昇する石油・ナフサ価格にモノマー価格が引っ張られているのに対し、末端需要が振るわないなかポリマー市況の上昇が限定的となっているためだ。6月のエチレン底値時に1トン300ドル以上あったポリエチレン(PE)とのスプレッドは、すでに同数十ドルレベルにまで縮小している。一方でナフサとオレフィンとのスプレッドも採算的に厳しいうえ、近年の稼ぎ頭となっているブタジエンの市況も急落している。域内のクラッカーマージンは「どこもボロボロの状態」(商社)。一時は勢いを増していた減産解除の動きは、ほぼ消し飛んでしまいつつあるのが現状だ。