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2012年08月17日 前へ 前へ次へ 次へ

中国 合繊原料輸入 減少傾向

1中国合繊1.jpg 中国の合繊原料輸入に減少傾向がみられている。中国海関統計によると、6月の輸入量はエチレングリコール(EG)が前月比6%減、テレフタル酸(TPA)が同9%減、カプロラクタム(CPL)が同19%減、ポリエステルチップが同26%減となった。今年は年初からとくにEGとCPLで高水準の輸入が続いており、中国の市況押し下げ要因となっていたが、ここにきてようやく輸入規模に落ち着きが見え始めている。
 中国国内で高純度品の新増設が相次ぐTPAは輸入量が徐々に縮小していくことが予測されているが、それでも今年1〜6月の輸入量は311万3354トンで前年同期並みとなった。
 EGは暖冬のため不凍液用途が不振だった米国からの流入が拡大し、とくに3月にはこれまでの最高だった昨年12月実績を7万5000トン以上も上回る81万7771トンを記録。昨年11月から今年4月までの6カ月累計は430万3814トン。年換算すると860万トンを超え、2010年の輸入量664万トン、11年の727万トンと比較しても極めて高水準の輸入となっていた。
 CPLも今年中国で年産にして40万〜50万トンの新規プラントが稼働するのにもかかわらず、2月と3月にそれぞれ8万トン以上の輸入があった。これまで中国に1カ月で7万トン以上輸入されたことはなく、CPL市況を急激に押し下げることとなった。
 6月はEGが60万5371トン、TPAが45万6680トン、CPLが4万5118トン、ポリエステルチップが1万3633トンと、いずれも年初来最低か、最低に近い輸入量にとどまった。ただ、1〜6月累計では依然、高水準。EGは前年同期比22%増、CPLは同32%増、ポリエステルチップは同11%増。今も中国の繊維需要は大きくは好転しておらず、7月以降、一層輸入量が減少しなければ、需給バランスの改善は期待しにくいとみられる。


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