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2012年03月23日 前へ 前へ次へ 次へ

間近なひとしお味わい深い春

 東京・町田市にある薬師池公園は椿、梅、桜、藤、菖蒲、アジサイ、ハス、紅葉とほぼ一年を通じて季節の花が楽しめる。戦国時代の武将である北条氏照の庇護で開基した福王寺の庭園として開かれ、現在では近くのボタン園、ダリヤ園、リス園などと一体になって手軽なハイキンググポットとなっている▼今年は厳冬で梅の開花が遅れ、彼岸になっても三分咲きである。それでも家族連れや中高年のグループなどで賑わった。都心には珍しいカワセミの生息地としても知られ、望遠付きのデジタルカメラを三脚に乗せて、カワセミが最も美しい飛ぶ瞬間を待ち構えるカメラマンで賑わう▼昨年に続いて、長い冬の影響で花の開花は遅れ、梅は4月上旬まで楽しめそうだ。このままでは桜も遅れるだろう。自然と向き合うと気候の変化をいやでも意識せざるを得ない。とはいえ「暑さ寒さも彼岸まで」。最高気温も10度以上となると、春めいた陽気となってくる▼明日からの週末は、賑わう行楽地も増えるだろう。菜の花もスーパーに陳列され、筍が楽しめる時期ももうすぐだ。町田市のある西多摩地区だけでなく、多摩地区はまだまだ武蔵野の名残をとどめる場所が少なくない。都心でも春を感じられる公園は多い。厳しい冬を耐えてきたからこそ、ひとしお味わい深い春になろう。


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