マプタプット 再び投資加速
【バンコク=渡邉康広】タイの石化集積地マプタプットで再び投資が活発化する。今週に改造内閣が発足したインラック政権では、エネルギー相にインラック首相実兄のタクシン氏と関係の深い衛星通信大手タイコムのアラック前最高経営責任者(CEO)が就任。エネルギー分野や化学分野での投資拡大を前面に打ち出すものとみられており、PTT幹部は「マプタプットでの投資拡大」を口にする。実際、PTTグループではIRPCによるプロピレン増産、PTTフェノールによるフェノール増産、PTTグローバルケミカル(PTTGC)によるウレタン原料や芳香族などの増産、三菱化学とのバイオプラ企業化、宇部興産など日系化学企業との提携拡大、またサイアムセメントグループ(SCG)でもマプタプット・オレフィン(MOC)によるナフサクラッカー増強などが計画に挙がっている。2015年のASEAN統一をにらみ周辺国での投資拡大機会を狙う一方、足元の国内基盤をテコ入れし「ASEAN有数の基地」(PTT幹部)として基盤拡充を図る狙いだ。