11 震災 原発の年
いよいよ今年も最終週を迎えた。残り1週間といっても、サラリーマンの大方は28日が仕事納め。年内にもうひと仕事片づけようという人もいれば、机やロッカーの整理を始める人、得意先にあいさつの電話をかけまくる人もいる。どこをみてもそれぞれに気忙しい▼振り返れば多難な年だった。なでしこジャパンの世界制覇を筆頭に明るい話題もある。とはいえ3・11の印象はあまりに強烈だ。2011年は震災、原発事故の年として記憶される。経済面では歴史的な円高だろうか。世界経済の行方は年明け後も予断を許さず、閉塞感も漂う▼震災や原発事故については、政府や関係者の"あるべき論"がメディアを席巻した。原発の是非を巡っては極端な二項対立が繰り返された。それを反映してか、赤提灯でも甲論乙駁といった場面に遭遇することが多かった▼人の生き死にや家族、地域社会、仕事の有り様から政治が果たすべき役割まで、その本質が問われる年だったともいえる。企業のコンプライアンス問題もそんな対象のひとつだろう。酒の場でも酒がない場でも、多くの意見が交わされた▼さて、疲れた身体にもうひと鞭あてて、3夜連続の酒席をこなす向きも多かろう。慌ただしく暮れようとしている1年だが、体調を崩すことなく全うし、来る新年に備えたい。