シェル シンガポールの石化設備、稼働率向上へ
【シンガポール=渡邉康広】フォースマジュール(不可抗力による供給不能)を宣言しているシェルのシンガポールの石化コンプレックスが徐々に稼働を上げつつある。9月28日に製油所で発生した火災事故の影響でフォースマジュールを宣言しているが、現地情報筋によると、ナフサクラッカーについては7割程度と低率ながら稼働を続け、とくに世界最大規模のモノエチレングリコール(MEG)設備(年75万トン能力)への原料供給の安定化に力を注いでいる状況という。製油所では3基ある常圧蒸留装置(CDU)のうち最大の1基(日量20万バーレル)が今月から再稼働しており、原料ナフサの供給も回復傾向にあるためだ。ただ、域内市場は世界経済の減速懸念により盛り上がりを欠いており、エチレンなど主要石化製品の需給バランスは大きく軟化している。