「帰れま10」にみるコスト削減とデフレの背反
「帰れま」という民放の番組がある。お笑い芸人が7?8人集まり、ファミリーレストランや居酒屋チェーンの人気メニュートップを当てる。最近はコンビニの食べ物人気トップというのもある。日系航空会社の国際線の機内エンターテインメントサービスにも録画が組み込まれている▼収録は夜時ごろから早朝にかけて、場合によっては朝が完全に明けるまでというものもある。人気商品トップすべてを当てなければ、終了できないためだが、芸人という仕事の過酷さをあらためて感じる▼味は関しては、出演者が「おいしい」としかしゃべらないので評価できないが、値段の安さに驚く。コンビニの食品トップ当ての企画では、炭火で焼いた本格焼き肉や、きちんと煮込んだカレーなどがでてくる。これが398円や500円でお釣りのくる値段で販売される▼安さを求める客層ゆえ当然といえばそれまでだが、材料の調達・運搬、調理・保存、加盟店への配送、陳列、販売に至る費用や手間を考えると、本当にこの値段でペイするのだろうかと思う▼一方でこの価格で提供するために削られているコストに思いをはせると、まさに日本を覆っているデフレスパイラルがここに凝縮しているようである。コスト削減とデフレ、この二律背反の命題を解くカギが欲しい。