ペトロナスRAPIDプロ イラク3油田で競争力 ナフサ安定調達可能に
【シンガポール=渡邉康広】ペトロナスがマレーシア南部で計画する石油精製・石油化学統合開発(RAPID)プロジェクトは、ペトロナスが新たに開発権を取得したイラクの3油田を基盤に高い競争力を発揮しそうだ。同3油田合計の最終生産目標は日量256万5000バーレルに達し、原油の品質も高いといわれている。ペトロナスでは200億米ドルを投じてRAPIDプロジェクトを進める方向で検討しており、石油精製は日量30万バーレル、石化はオレフィン合計年300万トンのナフサクラッカーを軸とする計画で、油田開発が順調に進めば、予定通り2016年の操業開始を目指すことになる。マレーシア政府はRAPIDをテコに、日本企業など技術力のある企業を誘致しポリマーなど付加価値の高い誘導品をマレーシアで企業化させる戦略で、イラク3油田の開発状況が同プロジェクトの成否を左右しそうだ。