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シェアリングエコノミーと経済の成長
カーシェアリング、ハウスシェアリングといった、シェアリング・エコノミーに関する話題が増えている。モノやサービスは、所有するものから必要に応じて使用するものに移行していくのだという。専有せず、共有することで生活のコストパフォーマンスだけでなく、エコでスマートなコミュニティーが実現するという▼確かに所有すればコストが極めて高い別荘や飛行機、船などは、経済的な理由から共有する方を選ぶ人が多いはず。しかし、生活に必要なクルマや毎日暮らす家であれば、所有したいと思うのが人情ではなかろうか。だが、若い世代はどうも違うらしい。モノの所有欲が低く、例えばさまざまな人と出会うことのできるシェアハウスは人気なのだという▼超高齢化社会に突入しつつある日本。コミュニティ全体で高齢化社会に対応する未来を考えれば、シェア文化の広がりには可能性を感じる。しかし、人口減少や若者の負担増を考えるとき、その発想はどこか危険だ▼例えばクルマ。日本では近年、小型車の販売が伸びた。単価は下がり、部品や材料の儲けも減った。人口減とカーシェアでさらに販売が減ればどうなるのか。エコでスマートなだけでは負の螺旋から抜け出せない。シェア社会が生み出す新たな価値がなければ、社会全体では帳尻が合わないのでは、と心配になる。