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2016年04月04日 前へ 前へ| 次へ 次へ

花曇りでも朧でもない経済局面

 東京近郊はこの週末が桜の見ごろだったが、気温は週央より下がった。そのため1日朝の天気予報は「桜は満開ですが、今日明日はあいにくの花曇り」との解説。薄曇りというより趣がある分、晴天にならないことへの落胆が少しは慰められる▼この時期は気圧配置の関係で天気が変化しやすく、雲が広がる日も多い。そんな空模様を花曇りと表現するのが日本語の素敵なところ。季語として織り込んだ俳句も多く、与謝蕪村の「花曇り朧(おぼろ)につづく夕べかな」の句が知られる▼さて、1日の東京株式市場は日経平均の終値が1万6164円。前日比で594円下げた。気温の低下に歩調を合わせるかのように、新年度のスタートは肌寒い。同日発表の日銀短観で企業の景況感が悪化し、投資家の意欲が削がれた▼その日銀短観では、大企業製造業の景況感が大きく悪化している。業況判断指数は、昨年12月調査のプラス12からプラス6に後退し、さらに3か月後はプラス3まで悪化する見通し。中国など新興国経済の減速、円高が背景にある▼何とか保たれてきた経済の「好循環」は、企業業績の急回復が支えてきた。ここで先行きの収益に陰りが見えれば企業の投資マインドは冷え、景気の失速も懸念される。現下の局面は花曇りでも朧でもなさそうだ。ここをどう打開するかが政権に問われる。


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