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2015年03月13日 前へ 前へ| 次へ 次へ

欧米の同業者に学ぶところが多いM&A

 今年1ー3月の日本企業による海外企業のM&Aが四半期では過去最高の3兆9000億円に達した。為替は1ドル=120円近傍で、決して割安感はないが、業績改善などで強化された財務力を背景に、M&Aによる事業拡大に向けようという姿勢が鮮明だ▼化学業界もリーマン・ショック後の競争要件や市場ニーズの変化のなかで、スペシャリティを中心に戦略事業への思い切った資金投入を進めるケースも増えている。自社の事業や技術などとのシナジーを踏まえつつ、新しい収益の柱の育成をスピードアップしている▼M&Aといえば、欧米の同業者に学ぶところが少なくない。デュポンによる種子大手パイオニアの買収は、パイオニアの収益に比較して大幅な買収金額(総額94億ドル)が「高すぎる」と批判も呼んだが、今では同社利益の40%を稼ぎ出す農業部門の中核的存在となった▼ダウ・ケミカルはローム&ハースを188億ドルで買収した。この一部資金として予定していた事業合弁の頓挫などにより、ブリッジローンまで組んで買収を敢行する苦しみを味わったが、原油価格の下落が続いた直近の決算でも安定した利益を稼ぎ出し、同社が目指す脱景気循環事業のモデルになっている▼買い物の高い・安いの評価は外野のもの。価値あるものにするのは当事者の能力に尽きる。


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