ブックタイトルこだわりのモノづくり電子書籍

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概要

こだわりのモノづくり電子書籍

鈴木薄荷ニーズ高まるハッカ業界の老舗第二次世界大戦前までは日本のハッカ(薄荷)葉は北海道で栽培されていた。だが、戦時下の食糧不足を補うのにハッカ畑は穀物などの畑へと作付が変更されたため、戦後になるとハッカ原料は海外からの調達に頼るようになった。現在、主となるのはインド産のものだが、また、戦前、数あった天然ハッカの製造会社は兵庫県神戸市を中心に今でも数社が天然ハッカ製品を製造している。その一つが鈴木薄荷だ。鈴木薄荷は旧鈴木商店(神戸市)が1902年(明治35年)以来、手掛けてきたハッカ事業を継承し、1927年(昭和2年)に鈴木薄荷合資会社(1933年に株式会社に組織変更)を創設。以来多くの先人たちが並々ならぬ努力を傾注して社業を継承、発展させてきた。戦中では空襲による工場全焼の苦難を乗り越えて現住所・神戸市灘区にて事業を再開し、脈々と事業を継続している。1962年には医薬品製造業(l-メントール・ハッカ油)の許可を得て、業容拡大に弾みを付けた。阪神大震災では大きく被災するものの1995年には医薬品GMP適合工場の認定を取得。そして今日まで天然ハッカ一筋で事業に取り組んでいる。また、同社の起源となった旧鈴木商店は、小説・鼠(筆者・城山三郎)や数々のドラマなどで登場する戦前の財閥企業。その鈴木商店から事業継承した現有の著名企業は数多い。神戸製鋼所やダイセル、帝人、双日(旧日商岩井)、日本化薬、日本精化など日本を代表とする大手企業がいくつもあるが、『鈴木』の名称と当時の屋号で鈴木薄荷の看板とカネタツある『カネタツ』を継承した唯一の会社が鈴木薄荷である。ハッカは天然品のほかに合成品の市場がある。合成品は日本の大手香料メーカーが1983年に不斉合成によるメントールの工業化を果たし、事業化しているが、ハッカ市場の拡大に一役果たす役割は大きく、天然品、合成品の両者が用途にあわせて市場を形成している。一方、天産品のハッカは原料のハッカ葉が天候の良し悪しに収穫が左右されることから原料価格の変動が課題となっている。だが昨今、『天然100%メンソール使用』というキャッチフレーズを付けたタバコが発売されるなど食品、医療用など多方面からハッカのニーズは高まっている。和田芳明社長は、「中国など新興国でのハッカ需要がおう盛。そのため原料の調達力と製品化への技術力が、今後の生き残りを左右する」と予想する。社名鈴木薄荷株式会社住所兵庫県神戸市灘区下河原通1―3―1代表取締役社長和田芳明電話078―881―0077創業1927年(昭和2年)事業内容天然ハッカのl-メントール(薄荷脳)、ハッカ油(薄荷白油)製造販売