ブックタイトルこだわりのモノづくり電子書籍

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概要

こだわりのモノづくり電子書籍

アクリル酸などチャレンジの歴史日本触媒日本触媒は連結売上高(2011年度)で3200億円を超える有力化学メーカーだが、その歴史はチャレンジの歴史でもある。創業は1941年。前身であるヲサメ合成化学工業の設立に遡る。ヲサメ合成化学はその年、日本で初めて無水フタル酸を工業化した。49年には日本触媒化学工業に改称し、59年には自社技術によって日本初の酸化エチレン工業化にも成功した。70年には世界初となるプロピレン酸化法によるアクリル酸およびアクリル酸エステルの工業化に成功し、現在のアクリル酸事業の母体を築き上げた。その技術ライセンス先は、世界の有力なアクリル酸メーカーになっている。85年にはアクリル酸の主要用途で、紙おむつなどに使われる高吸水性樹脂(SAP)事業に参入、本格生産を開始した。そして91年に現在の社名、日本触媒に改称した。今日、同社は世界最大のSAPメーカーでもあり、年産能力47万トンを誇る。そのSAP事業だが、工業化以来四半世紀たった現在も紙おむつ市場を中心に高い成長率を誇る稼ぎ頭だ。今年にはインドネシアで、来年には中国で設備の新増設が予定され、トップメーカーの地位を盤石なものにする計画だ。一方で事業の選択と集中も進めてきた。住友化学との事業交換や不飽和ポリエステル事業の撤退に加え、2003年には創業の製品である無水フタル酸からも撤退した。現在ではアクリル酸とSAP、酸化エチレンをコアとする収益体質に変貌を遂げている。事業領域は石油化学製品だけに収まらない。社名にある触媒では、74年に自動車触媒の生産に参入、92年にはベルギー社とのJVも設立した。当初は日米での事業にとどまっていたが、2012年にJVの枠組みを刷新し領域を全世界に広げることで日系自動車メーカーのグローバル展開に対応することになった。2000年にはジルコニ増設後の川崎製造所のEO設備アシートおよびセルを生産、燃料電池材料にも乗り出している。幅広い事業領域を持つ同社だが、中長期的視点では新規事業の育成強化が求められている。現在、来春スタートの経営計画を策定中だが、触媒や有機合成、高分子合成、環境浄化といった技術をベースに、新たに獲得を進めるグリーンケミストリー関連や新エネルギー関連、評価といった技術を加えることで、既存事業に続く収益の柱を構築する狙いだ。テーマとして電材、新エネ、電池材料、健康・医療も有望視しており、12年には健康・医療事業準備室を立ち上げるなど足がかりもつけた。中長期の成長を占う上で今期が分水嶺となりそうだ。社名株式会社日本触媒住所大阪本社大阪市中央区高麗橋4―1―1興銀ビル東京本社東京都千代田区内幸町1―2―2日比谷ダイビル代表取締役社長池田全電話06―6223―9111(大阪)03―3506―7475(東京)創業1941年(昭和16年)事業内容酸化エチレン、アクリル酸・エステル、高吸水性樹脂、プロセス触媒など製造・販売