ブックタイトルこだわりのモノづくり電子書籍

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概要

こだわりのモノづくり電子書籍

ダイソーの「エピクロマー」はエピクロルヒドリンゴムの同社製品名であり、世界では同社ともう1社のみが生産・販売する特殊合成ゴム。耐熱性、耐油性、半導電性などバランスに優れた特徴から、自動車用ホースのほか、コピー機、レーザープリンターなどのOA機器用ロール向けに絶大な信頼性を誇る。現在、国内では唯一のメーカーであり、全世界でも高いシェアを持つ。ダイソーは塩素を基盤事業に据えたクロールアルカリメーカーであり、その塩素と石油製品のプロピレンを用いアリルクロライド(AC)を生産、事業化する世界で数少ない1社だ。そのACの誘導品の1つがエピクロルヒドリン(EP)であり、「エピクロマー」の原料となる。すなわち「エピクロマー」はAC・EPチェーンから生み出される有望な高機能製品。原料からモノマー、ポリマーと一貫生産という強みを生かして品質には絶対の自信を持つ。「エピクロマー」は特徴に合わせ3つのグレードを揃える。EPモノマーを単独で重合した「エピクロマーH」、EPとエチレンオキサイド(EO)との共重合である「エピクロマーC、D」、さらにアリルグリシジルエーテル(AGE)を共重合させポリマー主鎖にアリル基をペンダント状に導入した三元共重合の「エピクロマーCGタイプ」。共重合によって耐寒性や半導電性などの特徴がつけられる。最大用途が自動車部品であり、耐熱性や耐油性が求められるガソリンやオイル用のホースをはじめ、ダイヤフラムやパッキンなどに採用されている。非自動車ではOA機器用ロールで評価が高い。導電性が求められる用途において、一般の合成ゴムではカーボンブラックの混入が不可欠だが、導電性のバラツキなど品質に課題が残るという。他方「エピクロマー」は半導電性の骨格を持つためカーボンブラックは不要で、こうした課題をクリアできる。「エピクロマー」は今後も成長が期待される。メインの自動車市場は新興国をはじめ拡大が見込まれているうえ、今後は排ガス規制など環境対応が強化されるため「エピクロマー」の出番は増えるはず。OA向けも同様に新興国を中心に需要は拡大が見込まれている。一方で、新たな用途開拓も迫られている。昨年、ダイソーでは生産拠点である水島工場を増強。年産1万1000㌧と世界トップ級の生産体制にアップさせた。来年スタートする次期経営計画では次期投資も確実視されるが、当面は拡大した能力を早期にフル生産フル販売に持っていくことが先決であり、その先には海外生産も視野に入ってくる。国内では唯一の「エピクロマー」社名ダイソー株式会社住所大阪市西区阿波座1―12―18代表取締役社長執行役員佐藤存電話06―6110―1560創立1915年(大正4年)事業内容ソーダ薬品、無機・有機化成品、合成樹脂、医薬品原薬・中間体など製造・販売特殊合成ゴム「エピクロマ」ダイソー