ブックタイトルこだわりのモノづくり電子書籍
- ページ
- 38/38
このページは こだわりのモノづくり電子書籍 の電子ブックに掲載されている38ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは こだわりのモノづくり電子書籍 の電子ブックに掲載されている38ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
こだわりのモノづくり電子書籍
アミノ酸系の両性界面活性剤など投入新日本理化天然系高級アルコールの国内メインのサプライヤーとして存在感を強める油脂製造大手の新日本理化は2019年に創業100年を迎える屈指の老舗化学メーカーだ。その足跡をたどれば「宇治川の水から医療用酸素と水素の国産化に初めて成功」という歴史が浮かび上がり、これを磨き上げて確立した「水素添加」のテクノロジーは今も、輝きを失わず同社の技術の根幹を成している。徹底した「もの創り」へのこだわり、それは、先人から受け継いだ同社の伝統である。昨春からスタートした第9次中期3ヵ年経営計画でも「もの創りへの挑戦」を基本方針に掲げており、発祥の地に京都工場(京都市)とともに立地する研究所からは気鋭の新規製品が次々と生まれている。アミノ酸系の両性界面活性剤「エヌジェボンASP」。これが新製品戦略の注目商材だ。シャンプー向けなどに使われる一般のアミノ酸系界面活性剤は、洗浄後に皮膚にしっとりとした潤い感が残るようにすると、べたつき感も強まり両特性のバランスをとることが難しかった。同社が開発した「エヌジェボンASP」は、pH値の変化によって水と馴染む親水基の部分の帯電状態がプラス側やマイナス側に変化する両性タイプで、「潤い感」と「爽快な洗浄感」という相反する特性の両立に業界で初めて成功した。洗顔ソープに真珠のような光沢を付与する機能も備えており、サンプル出荷での顧客の評価は高いようだ。化粧品関係の展示会に出展するなどして需要の掘り起こしに動いており、サンプル供給先は先月末の時点で100社を超えているという。洗顔料関係のほか、シャンプーやボディソープなどの分野への進出も検討しており、本格生産の準備にも着手。京都工場内に専用ラインを新設する方向で投資計画の策定作業が進められている。一方、透明化核剤でも期待の商材が投入されている。低臭気特性などを向上させた、ソルビトール系の「DXR」(品番)と「DXZ」(同)がそれだ。両製品ともポリプロピレン(PP)向けとして開発したもので、添加時の粉体流動性も既存品より大幅に向上。高濃度添加にも対応した優れもので衣装ケースなど日用雑貨分野のほか、食品容器など臭気を嫌う市場も掘り起こしたい考えで、徳島工場を拠点に年500トン程度の供給を目指して準備に入っている。研究開発のトップとして指揮を執る林豊常務は、「当社は来月から、開発、営業が一体となった事業部制を導入する。R&D部門も各事業部に組み入れられ、より顧客密着の姿勢を強めることになるが、これを機に『もの創り』をより深堀していきたい」ときっぱり。今年は新製品開発にさらに加速がつきそうだ。「潤い感」「爽快な洗浄感」の両立が評価されている社名新日本理化株式会社住所大阪市中央区備後町2-1-8備後町野村ビル代表取締役社長藤本万太郎電話06-6202-0624設立1919年(大正8年)11月事業内容脂肪酸などのオレオ製品および可塑剤などの化成品の製造・販売