ブックタイトルこだわりのモノづくり電子書籍

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概要

こだわりのモノづくり電子書籍

ヘリウムを最先端産業に利用促進岩谷産業岩谷産業は、ヘリウムが持つ特異な物性を生かし最先端産業での利用を促進させていく。なかでも今後も安定的に成長が見込まれる核磁気共鳴断層撮影装置(MRI)、半導体、光ファイバー、リニアモーターカー関連の伸展に力を注ぐ。拡販に努める一方、ヘリウムは希少な天然資源であることから調達先の多様化にも尽力。この一環として新たにカタールの液化ヘリウム輸入権益を取得、今夏から取り扱いを始めるなど安定供給も果たしていく。同社は1980年にヘリウム事業に進出。現在は日本で約4割のシェアを握るトップサプライヤーに成長を遂げた。ヘリウムは沸点がマイナス約269度Cとすべての元素のなかで最も低いことが最大の特徴。極低温以外にも不活性、軽量、分子径が小さい、音の伝達速度が速い、熱伝導率が高いといった性質を兼ね備えている。優れた特色を有していることから、同社が販売するヘリウムはさまざまな産業で活躍している。超伝導状態を生じさせるのに不可欠な液体ヘリウムは、MRIの超伝導電磁石の冷却用途をはじめ、超低温環境が必要な分野を中心に使用されている。他方、ガス体ヘリウムの用途は光ファイバーや半導体の製造過程、溶接作業、真空装置の漏出を確認するリークテスト、分析など多岐に渡る。ヘリウムは経済発展が続くアジアを軸にますます需要が増してくる。ただ天然資源であることから供給面ならびに価格高騰が懸念されている。ヘリウムは天然ガスに随伴して採れるものの、ヘリウムを多く含む天然ガス田は限られている。現状、液化ヘリウムを生産しているのは米国、アルジェリア、カタール、ポーランド、ロシア、オーストラリアのみ。同社はこれまで米国から液化ヘリウムを調達してきたが、同国での貯蔵量が漸減しているといったことを背景に調達先の拡充に乗り出した。こうした取り組みが結実し、2010年、カタールの液化ヘリウム輸入権益を獲得。日本企業として初めてヘリウム産出国から直接輸入する権利を取得した企業となった。今夏、カタール産の出荷中のヘリウムコンテナ(兵庫県神戸市)液化ヘリウムの出荷を開始。米国分にカタール分が加わったことで、供給の安定性がより盤石なものとなった。カタール産液化ヘリウムは日本での提供を最優先とするものの、需要が増加傾向にある中国、東南アジア、インドなどアジアでも供給していく。すでに液体ヘリウムやガス体ヘリウムの充填・出荷などを行うヘリウムセンターを中国・上海市近郊の嘉興市と、マレーシア・ジョホール州で稼働させているなど、アジアに拠点を構える日系企業などへの販売体制も整えている。社名岩谷産業株式会社住所大阪本社=大阪市中央区本町3-6-4東京本社=東京都港区西新橋3-21-8代表取締役社長野村雅男電話大阪本社、06-7637-3131東京本社、03-5405-5711創業1930年(昭和5年)事業内容カセットこんろ、LPガスを中心としたエネルギー事業、水素やヘリウムなどの創業以来の産業ガス事業など