ブックタイトルこだわりのモノづくり電子書籍
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こだわりのモノづくり電子書籍
優れた寸法安定性の「ポミラン」荒川化学工業荒川化学工業は、優れた寸法安定性を有するシリカハイブリッドポリイミドフィルム「ポミラン」を大型製品に育て上げていく。ポリイミドの分子構造設計技術とナノシリカの架橋の働きにより、水分を吸収してもフィルムが伸びたり膨らんだりするのを抑制することができる。こうした特徴を訴求し、スマートフォン、タブレット端末などの機器に搭載されているフレキシブルプリント基板(FPC)や半導体パッケージ、さらにはフレキシブル太陽電池向けを軸に営業活動に拍車をかける。ロジン(松やに)の化学をコア技術に、製紙用薬品や印刷インキ用樹脂など中間素材を提供してきた同社にとって、フィルムであるポミランは初めての成形製品となる。ポミランの開発に欠かせないのが有機物と無機物を混成させるハイブリッド技術。1990年代後半から同技術の研究に取り組んでいる。同社のハイブリッド技術の優位性は、有機物の分子構造のあらゆる箇所にナノシリカを自在に架橋させることができる点にある。磨きをかける同技術を核に、コーティング剤などに用いられるポリイミドとナノシリカを組み合わせた液状の「コンポセランH800シリーズ」をはじめ、ハイブリッド製品の品揃えを拡充している。コンポセランを発展させたのが、新たに製品群に加わったシリカハイブリッドポリイミドフィルム「ポミラン」だ。ポミランはフィルム膜厚が9マイクロメートルと薄くても良好な寸法安定性を発揮するという特性を備えている。フィルム内に水分が取り入れられた際、ポリイミドに化学的に結合したナノシリカが膨張を食い止める仕組みとなっている。半導体パッケージやフレキシブル太陽電池向けの素材にシリカハイブリッドポリイミドフィルム「ポミラン」最適。FPCも狙いに定めている分野。従来、ポリイミドフィルムに湿式めっきをすることは困難とされていたが、ポミランを弱アルカリで処理するとナノシリカが溶解、ナノシリカ部分が穿孔することでフィルムの両面をめっきすることができる。省工程化、低コスト化につながるといった利点を生かし拡販していく。ポミランの生産はフィルム技術に知見を持つ共同開発先である台湾のタイマイド・テクノロジーが担当。販売はタイマイド・テクノロジーと合弁で台湾に設立したポミラン・テクノロジーが行う。第3次中期経営計画の最終年となる15年度には年間100万平方メートルの販売量を目標に掲げる。さらに需要が高まった場合には、ポミラン・テクノロジーが専用設備を新設し、製造に乗り出すことを視野に入れている。社名荒川化学工業株式会社住所大阪市中央区平野町1-3-7代表取締役社長谷奥勝三電話06-6209-8500創業1876年(明治9年)事業内容製紙用薬品、印刷インキ用樹脂、粘着・接着剤用樹脂、電子材料の中間素材などの製造・販売