ブックタイトルこだわりのモノづくり電子書籍
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こだわりのモノづくり電子書籍
植物油脂で培った技術を新領域に豊国製油豊国製油はヒマシ油を代表とする植物油脂メーカーだが、新たな取り組みとして石油化学製品もラインアップに加えた。同社初となる石化製品であり、今年、石油精製メーカーからαオレフィン誘導体事業の一部を移管した。αオレフィンは直鎖オレフィン系炭化水素のうち二重結合がαの位置(一番端の炭素と次の炭素の間)にあるものを指し、炭素数に応じて界面活性剤等に使用される。また可塑剤や合成洗剤に使用される高級アルコールの原料ともなり、今後成長が期待されている。今回、戦力に加わったのはαオレフィンの二量体(ダイマー)である「HSダイマー」シリーズと、ポリマー化した「HSクリスタ」シリーズ。同社では今後、植物油脂で培った技術を応用、新たな領域にチャレンジする狙いだ。「HSダイマーA-20」「HSダイマーA-20P」は、特殊な触媒を用いることで独自の骨格を持つダイマーで、炭素数20以上の炭化水素化合物を製造、低温流動性と低揮発性を実現した。純度が高く低臭気・無色透明な化合物で、WHOで定義されるVOC成分を含まず、安全性が高い。また揮発性が低いにもかかわらず、粘度が低いのも特徴。用途では接着剤やシーラント、インキ、塗料の減粘剤や溶剤のほか、反応性原料として添加剤や界面活性剤の原料も有望視する。現在、三重工場で生産し、数年後に年間1000トンまで増やす。「HSクリスタ-4100」は原料に長鎖のαオレフィンを使用し、側鎖の長さを規定することで低融点(シャープメルト)の特性を実現する側鎖結晶性ポリオレフィンで、パラフィンワックスの代替を狙う。パラフィンワックスが広い温度領域で溶融、柔らかいのに対し、溶融域がシャープで溶解前の温度領域では高い硬度を維持する。さらに溶融温度を自在に変えられるのも特徴。ポリオレフィン系材料のため耐熱分解性が高くさらに有機溶剤への溶解αオレフィン二量体「HSダイマー」度も高い。用途では感熱インクやインキ、トナー、塗料などの添加剤や顔料の分散剤、離型剤、粘接着剤の改質剤、蓄熱材、サーモスタット、感熱スイッチ材料、有機・無機材料のバインダー、各種ワックスの改質剤などさまざま。HSダイマーと同様、生産は三重工場で、数年後年間500トンの生産を目指す。豊国製油では既存の植物油脂系とともに、ユーザーのエコ志向に沿う製品として期待、育成していく。社名豊国製油株式会社住所本社・工場大阪府八尾市老原4-170代表取締役社長今川和明電話072-949-4121設立1951年(昭和26年)事業内容植物油脂、化成品およびヒマシ油とその誘導体の製造