ブックタイトルこだわりのモノづくり電子書籍

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概要

こだわりのモノづくり電子書籍

国内屈指のヒマシ油・同誘導品豊国製油豊国製油は植物油脂や化成品を製造する中堅メーカーだが、植物油脂でも天然由来で多彩な用途を持つヒマシ油およびセバシン酸など同誘導品については国内屈指といえる。現在、世界のヒマシ油のほとんどがインド・グジャラート州で生産されると言ってよく、豊国製油では長年にわたりヒマシ油を輸入、化学反応によって多彩な特徴を持つ物質に精製・加工してきた。ヒマシ油はトウゴマの種子(=ひまし)から採取される植物油で、世界の植物油需要の1%未満と小さいながらも用途は多岐にわたる。その理由はヒマシ油がヒドロキシ脂肪酸を含む脂肪油であって、脂肪油では最大の粘度、比重を誇り低温でも高い流動性を持つ点であり、各種工業用原料に使用されてきた。また他の植物油に比べ唯一、構造式に水酸基(OH基)を持つリシノール酸を90%近く含むことから、体内に吸収されず伝統的には下剤として医薬品にも用いられてきた。ヒマシ油を水素添加や脱水、アルカリ反応、熱分解、加水分解することで硬化ヒマシ油、脱水ヒマシ油、セバシン酸、ウンデシレン酸など二次誘導品も多い。硬化ヒマシ油は塗料、グリース、油凝固剤、滑材などに、脱水ヒマシ油は塗料やインキなどになり、加水分解によるヒマシ油脂肪酸は金属加工油や界面活性剤および塗料原料になる。ヒマシ油にウレタン反応させることで、ポリウレタンを生成、接着剤や塗料、エラストマーの原料となる。さらにヒマシ油を熱分解することで、ウンデシレン酸とヘプタナールを生成、前者が医薬品やナイロン11の原料に、後者が潤滑油原料になる。このほかアルカリ開裂によってセバシン酸やオクタノールが生産、前者が潤滑油や可塑剤、ナイロン610、後者が潤滑油、可塑剤原料となる。トウゴマの種子(ひまし)このうち豊国製油の注力製品がセバシン酸であり、純度・溶融色ともに優れているのが特徴といえ、その重合物は分子量分布がシャープ。かつて日本では電解を利用した石油化学製品だったが、コストがかかるため現在はヒマシ油誘導品に切り替わっている。そのセバシン酸は、アルコールやエステル、ケトンに溶け、水系には溶けにくい特徴を持っており、アミド系はナイロン原料に、塩類は不凍液などに使用される。需要の多くが中国市場で、特殊工業用原料、香料に使用されるほか、白酒にも使われる。最近は、植物由来で無害という特性から日本でも再認識されており、セバシン酸誘導品であるポリエステルポリオールはレトルト食品の接着剤に使われるほか、ウレタン原料にも使用されている。また生分解性からナイロン610の原料として注目されている。社名豊国製油株式会社住所本社・工場大阪府八尾市老原4-170代表取締役社長今川和明電話072-949-4121設立1951年(昭和26年)事業内容植物油脂、化成品およびヒマシ油とその誘導体の製造