こだわりのモノづくり電子書籍

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唯一無二代替効かぬダップ樹脂ダイソーダイソーが原料から強みを発揮するアリルクロライド(AC)~エピクロルヒドリン(EP)チェーン。世界屈指の製品が多いなか、エピクロルヒドリンゴムとともに有望視するのが....

唯一無二代替効かぬダップ樹脂ダイソーダイソーが原料から強みを発揮するアリルクロライド(AC)~エピクロルヒドリン(EP)チェーン。世界屈指の製品が多いなか、エピクロルヒドリンゴムとともに有望視するのがジアリルフタレート樹脂(ダップ樹脂)だ。インキや建材、電気・電子部品など幅広い用途を持ち、その速乾性からUV硬化インキなどに使用されるほか、電子・電気部品では高温、高電圧など過酷な環境下で耐久性が求められる部材に使用されている。またモノマーとしては絶縁ワニスなどの脱VOC架橋剤として高い評価を得ている。ダップ樹脂は、ダイソーが得意とするプロピレンの塩素化により製造されるACの誘導品であり、電気絶縁性、耐熱性、耐湿性、耐薬品性、成形性など多くの優れた性能を持つ熱硬化性樹脂だ。一般に熱硬化性樹脂は熱可塑性樹脂に置き換わる傾向にあるが、ダップ樹脂だけは代替が効かないとして評価が高い。ダイソーは1962年に「ダイソーダップ」として事業化、現在も松山工場でポリマーおよびモノマーを生産している。同社にとって成長戦略を描くうえで不可欠な機能化学品でもある。当初こそ競合も多かったが、現在はオンリーワンとなっており、ダイソーの代名詞のようになった。ダップは使用する原料が無水フタル酸かイソフタル酸かによっても用途が変わる。無水フタル酸からはジアリルオルソフタレートモノマーおよびジアリルフタレートプリポリマーに、イソフタル酸からはジアリルイソフタレートモノマーおよびジアリルイソフタレートプリポリマーに分かれ、フタレート系よりイソフタレート系が高い耐熱性を持つ。ダップの特徴の1つ食品容器などの印刷に使用されるダップ樹脂が耐久性で、信号機や電機制御盤といった屋外環境下の電子部品で高い信頼性を実現するほか、速乾性と環境に優しい有機溶剤フリーを生かしてUV硬化インキに使用されている。ユニークなところでは近年、各種包装容器や皮革製品、衣料などの装飾、着色に手軽な熱転写印刷として注目を集めるホットスタンピングホイルの着色層に使われている。きめ細やかで、よりシャープな箔切れが期待できる。このほかモノマーとして、モーターコイルやトランスモーターの絶縁材、自動車ヘッドライトのランプリフレクター、不飽和ポリエステル樹脂や塩ビ樹脂の改質剤などにも用いられている。ダイソーでは今後もUV硬化や非溶剤系など環境に優しい素材を武器に用途拡大を図る方針で、とくにインキについては世界標準に育てていく考えだ。社名ダイソー株式会社住所大阪市西区阿波座1―12―18代表取締役社長執行役員佐藤存電話06―6110―1560創立1915年(大正4年)事業内容ソーダ薬品、無機・有機化成品、合成樹脂、医薬品原薬・中間体など製造・販売