ブックタイトルこだわりのモノづくり電子書籍

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概要

こだわりのモノづくり電子書籍

材料革命をもたらすCNT分散液神戸天然物化学神戸天然物化学は次世代素材であるカーボンナノチューブ(CNT)に着目、CNTの応用分野を広げる画期的なCNT分散液を開発、事業化を進めている。発見から20年を経て、いぜんとして普及が進まないCNTだが、同社が開発した高濃度で分散化を可能とする技術は従来考えられなかった分野にも応用が可能となるだけに、次世代材料革命が現実味を帯びてきた。同社では量産化も見据えた工業化も進める方針だ。同社は主要事業が受託合成であり、医薬分野、情報電子材料分野、農業分野、エネルギー・環境分野など多岐にわたる産業分野に展開、合成化学とバイオテクノロジーの先端技術でニーズに応え、サンプル製造、期間契約研究、商業生産などさまざまなサービスも提供している。ただ、近年は生産拠点を海外に移転する顧客の増加に対応し、自社製品による川上および川下用途への新たな事業戦略を模索中だった。その1つがCNT分散液だ。CNTはナノオーダーの管状構造を持つ。六角形のベンゼン環の炭素同士の結合は、原子結合の中でも最強とされ、CNTは全体がこの結合の連鎖でできており、軽量で金属並みの機械強度を有し、かつ大気中・水中でも非常に安定的な物質だ。これまでは、CNT自体の量産化が進まず高コストであるほか、安全面なども課題とされてきたが、近年はこれらの道筋も見え、主流であった樹脂への添加剤以外にも電池などの電極材添加用途といった広がりをみせはじめている。ただ、CNTは一般に凝集状態で製造され、その後の分散が難しいことから機能を発揮するにはCNTを大量に混入する必要があった。同社は3年前からCNTのなかでも多層のマルチウォーCNT分散液ルCNT(MWCNT)の分散開発に着手、CNTの選択と長年培った合成技術で独自の助剤も開発し、一般的には難しいとされる高濃度でのCNT分散技術を確立した。CNTと助剤の選択によっては高濃度で多彩な応用も可能で、テーラーメードによる生産も実現したことで、従来考えられなかった分野、領域でCNTの特性が期待できるという。これに合わせ量産も進める考えだ。出雲工場(第二工場、島根県)に分散体として年間数十を生産できる設備を建設するもので、今年11月にも完成予定だ。これによって高濃度分散体の工業生産が可能になり、用途に応じ濃度や組成も変えられるという。量産化を機に今後は多彩な分野にサンプルを提供、CNTの新たな可能性に期待するとともに、同事業を新たな柱にしていく考え。社名神戸天然物化学株式会社住所兵庫県神戸市西区高塚台3―2―34代表取締役社長広瀬克利電話078―993―2203創業1985年(昭和60年)事業内容有機化合物の受託研究、受託製造・分離精製および技術開発