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2017年07月27日 前へ 前へ次へ 次へ

実際に見た「蛇に睨まれた蛙」

 「蛇に睨まれた蛙」という表現があるが、多くの人はこれが現実にはどんな状態なのか分からないだろう。「鳩が豆鉄砲食らったような顔」のように言葉の上だけのもので、ヘビに出会ったカエルは本当はすぐに逃げ出すと主張する人も多い。でも違う。ハトの方は確かに想像がつかないが、カエルの方はどんなものか知っている。なにしろ実際にこの目で見たことがあるのだから▼あれはまだ幼稚園の時だった。季節はちょうど今頃、夏休み。田舎の母の実家に連れていかれ、ひまに任せて辺りをうろついていた。小さな沢にトノサマガエルが数匹遊んでいる▼じっと見ていると、急にカエルどもが一方向を見つめ立ち上がった。そう、カエルが後ろ足2本で立ち上がったのだ。そのままじっと動かない。カエルの視線の先には赤みがかったヘビ。カエルが好物のヤマカガシだ。ヘビが動き出して初めてカエルが、それこそ「蜘蛛の子を散らすように」逃げ出した▼この間、ほんの数秒だったかも知れない。でも確かにカエルはヘビをみてすぐには動かなかった。それも幾匹かは立ったままで▼ちなみに、そのヤマカガシは捕まえて持ち帰り家族に大いに気味悪がられた。当時はヤマカガシに毒があるかないか学説も確定しておらず、それらの知識を図鑑で知っていたので家族に説明してやった。(17・7・27)


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