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2017年07月14日 前へ 前へ次へ 次へ

医薬原薬メーカーの使命を忘れるな

 医薬品原薬メーカーの山本化学工業(和歌山市)が無届けで自社の解熱鎮痛剤アセトアミノフェンに中国製品を混ぜて出荷していたというニュースは、安全・信頼という根本的な課題を改めて突き付けた。厚生労働省は品質面に問題はないとしているが、市販される風邪薬に含まれる成分という身近なものだけに消費者の困惑は隠せない。業界全体のイメージ低下につながることも懸念されており、同様な件が二度と起こらないよう徹底した対策が必要だ。
 同社は、2009年2月から輸入した安価な中国製アセトアミノフェンを混ぜていたほか、15年11月からは抗てんかん薬の成分ゾニサミドの製造でも混ぜる薬剤を無届けで変更していたという。企業体質を疑わざるを得ない事態だ。
 アセトアミノフェンの国内メーカーは2社で、同社はシェアの約8割を占めるとみられる。米国産の原料を使って製造していたが、輸入した安価な中国製アセトアミノフェンを無届けで混入し、出荷していた。医薬品医療機器法に基づき、和歌山県は同社に業務停止命令と業務改善命令を出した。
 原薬品原薬メーカーは今、大きな環境変化に直面している。「18―20年度末までに数量シェアを80%以上に高める」という政府方針に沿ったジェネリック医薬品(後発薬)メーカーの増産計画を受けて、原薬メーカーには安定供給が要求される。また薬価改定の毎年実施方針が示されており、製薬メーカーは一層の収益確保策を迫られるだろう。それらは原薬メーカーへのコストダウン要求というかたちで跳ね返ってくる。
 そのため原薬メーカー各社は品質を確保したうえで、試行錯誤しながらもコスト競争力強化に取り組んでいる。インドや中国など新興国企業が低コストを武器に攻勢を強めるなか、日本企業は「国産」を前面に高付加価値・高品質で勝負をかける企業も多い。生産プロセス改善などもコスト競争力発揮のうえで大きなテーマだ。品質に対する懸念から中国などの海外製原薬を躊躇する動きもあるとされるが、安いコストが大きな魅力であることに変わりはない。
 原薬メーカーは中小規模が多く、得意技術を生かした差別化展開を図っている企業が多い。各社が法令順守を第一に事業に取り組んでいるなかで、これを無視したやり方は市場の競争原理から大きく逸脱する行為であり、決して許されるものではない。法令に則り、安全で高品質な製品を安定的に供給していくことが、原薬メーカーの最大の使命であることを、もう一度胸に刻んで欲しい。


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