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2017年01月12日 前へ 前へ次へ 次へ

【トップインタビュー】 三井化学 淡輪 敏 社長

【トップインタビュー】 三井化学 淡輪 敏 社長

 ▼ 今年度までの中期計画は計画を上回る進捗をみせています。

 「痛みをともなう構造改革を社員が受け入れ、それを想定以上のスピードで進められたことが大きい。今年度は過去最高の営業利益に並ぶ水準を計上する見込みで、成長3分野を中心とする事業ポートフォリオへ転換が進んだことが過去とは異なる点だ」

 ▼ 2025年度に売上高2兆円、営業利益2000億円とそれぞれを倍増する長期経営計画をスタートします。

 「順調に成長が続く中、社員も自信持っているが、従来と同じ次元で成長戦略を考えていては達成は難しい。構造改革に軸足を置き、これまでは成長投資を抑えていた。各生産設備の能力は限界に近い。17―19年度の業績は踊り場になる可能性がある。時機を捉えた増強投資で切り抜けて成長につなげられるか、そこが問われてくる」

 ▼ 10年で成長投資1兆円をかけます。

 「既存事業の生産強化は不可避だ。着実にコスト削減の効果を生む工場の基盤強化も各拠点で進める。そしてプラス・アルファの有望案件をいかに取り込めるかが課題だ。事業強化のための小規模の買収や提携に継続的に取り組むとともに、一定規模になるための大型のM&A案件も拾いたい」
 「13年の独ヘレウス・歯科材事業買収ではPMI(買収後の統合)がいかに難しいか学んだ。M&Aのハードルは相当高いが、リスクがあっても行かない限りは長期計画で掲げている目標には到達できない」

 ▼ M&Aを通じて強化したい分野は。

 「機能樹脂の品揃えは他社に比べて豊富なことが当社の強みだが、欠けている部分もある。エンジニアリングプラスチックや炭素繊維、ガラス繊維は自動車部材の軽量化などに有効な技術。海外化学大手の再編で切り出される事業もあるだろう。常にアンテナを張っておく。過去最大のM&Aの規模になる可能性もある」

 ▼ 石油化学分野は好況ですが、今後、米シェールの台頭が予測されます。

 「誘導品がどんどん縮小するのが最悪のシナリオ。市原工場のナフサクラッカーは稼働率70%でも効率が低下しない改造をし、千葉地区で有限責任事業組合(LLP)を組む出光興産の設備とどちらかを止める選択肢も用意している。ただ、20年までは多少稼働を落とす程度ですむだろう。ポリオレフィン設備の更新などを通じて誘導品の付加価値も高めていく」

 ▼ シンガポールでは原料供給元の長期間のトラブルで新工場の稼働が遅れました。
 「誘導品メーカーは強烈なダメージを受けた。何らかの手を打たなければ安定した事業を続けられない。先日行ったシンガポール経済開発庁との会合では、エチレンを緊急輸入するためのタンクなどインフラ整備を国としてある程度考えてほしいという要望を伝えた」

 (聞き手=三枝寿一)

 【ひとこと】三井東圧化学と三井石油化学工業の合併から今年で20年。17年3月期営業利益は880億円と過去最高水準を見込み、好調の中で節目を迎える。しかし、淡輪敏社長が言うように生産能力は限界に近付いている事業が多く、伸びしろは少なくなってきた。構造改革を着実に進めたように、10年先を見据え、成長の階段も1歩1歩あがっていくしかない。


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