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2016年12月01日 前へ 前へ次へ 次へ

1月から始まるセルフメディケーション税制

 来年1月からセルフメディケーション税制がスタートする。一般用医薬品(OTC)購入額年1万2000円以上で8万8000円を上限に所得税率20%、個人住民税率10%を減税する。厚労省のホームページ記載例でみると課税所得400万円で対象医薬品年間2万円購入だと、下限額を引いた8000円の20%分、10%分の計2400円が減税される▼同税制導入の狙いは医療費削減。自ら管理できる疾患に自腹を求めるというものだ。減税額は想定30億円だが、医療費削減額は示されていない▼問題は既存の医療費控除と併用不可で、対象がビタミンなどの予防的な薬剤を除き軽度疾患治療に使われる?成分1525品目に限られていること、何らかの健康診査を受診している人に限られることなど。OTC治療に患者が流れるのを警戒する医療側の抵抗が見て取れる▼医療費削減を進めたいなら医療費増嵩をもたらす高血圧や高脂血症などのスイッチOTC拡大が必要だが、その承認に医療界の抵抗が強い。OTC市場規模は爆買いなどを除けば低位安定。話題のスイッチがあっても微増なのはニーズに見合うスイッチが少ない証拠と思う▼メタボを懸念する高齢者などが医療費控除の対象という構造は限定的な新税制では解消しない。医療費削減には同税制の深化が必要だろう。


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