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2016年11月14日 前へ 前へ次へ 次へ

"黒船"シェール襲来 備えは万全か

 石油化学業界では、来年末にも"黒船"が襲来するといわれている。米国でコスト競争力に優れるシェールフィードの石化プラントが一斉に立ち上がり、その製品の多くがアジア市場に流れ込んでくるためだ。迎え撃つ日本勢は、すでに生産体制の再編をはじめ対応策を打ってきた。ただ満を持すには、決め手となる「製品の高付加価値化」を一段と加速していく必要があるだろう。
 2017年にはオキシデンタル―メキシケム、シェブロン・フィリップス・ケミカル、エクソンモービル、ダウ・ケミカルなどの新規のエタンクラッカーが立ち上がる。これを皮切りに18年もサソールとフォルモサ・プラスチックス、ロッテケミカル―アクシオール、シンテックなど新規クラッカー計画が目白押しだ。いわゆる「シェール革命」によって米国エタンの対ナフサ競争力が向上。原油価格が低迷している現在でも、その優位性に変わりはない。
 増設分の相当量は南北米大陸の需要の伸びで吸収される。しかし、それだけでは消化し切れず、一部が世界最大の市場であるアジアに流れ込んでくると予測される。ほとんどがポリエチレン(PE)にかたちを変え、その量は数百万トン単位とみる向きが多い。
 江戸幕府はペリー艦隊一行の動向を、実は来航の一年以上前から把握し、対応策を練っていた。同様に日本の石化業界も数年来、構造改革を軸に国際的な需給構造の変化に備えてきた。クラッカーはじめPEを含む誘導品のダウンサイジングを断行し、筋肉質の体質作りを実行した。停止設備はクラッカーだけで3基に達する。
 この自主的取り組みに、折からのアジアの石化需給の引き締まりも加わって昨年、今年と石化系事業の収益性は高まっている。先ごろの化学大手9月中間決算でも、石化などコモデティ事業の好調ぶりがうかがえる。しかし、この目先の"好況"に惑わされ、これから本格化する競争への備えに手を抜くことがあってはならない。
 その際、重要なポイントとなるのが製品機能の高度化だ。PEなどポリオレフィンの高機能化は日本勢が大きく先行しており、汎用性が高い米国品などと直接競合する場面は、さほど多くないとみられる。しかし中国経済の減退などで、米国品のアジア流入が予想以上に大きなインパクトを持つ可能性もある。"黒船"は米国だけでなく、石炭フィードの中国、中東など他にも多い。医療、食品包材、電子分野など高付加価値領域の製品比率を、さらに高めることが勝ち残りのカギといえる。


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