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2015年05月29日 前へ 前へ次へ 次へ

有機エレクトロニクス市場が広がる

 シリコン技術の限界を超える可能性を秘めた有機エレクトロニクス材料が花開く時代を迎えている。ディスプレイ、照明など有機EL(エレクトロルミネッセンス)は日本企業が技術開発、製品化で先行したが、期待したほど市場は広がっていない。ここに来てIoT(モノのインターネット)に代表されるCPS(サイバー・フィジカル・システム)市場が拡大するとともに、安全・安心で豊かな社会構築に向けたキーデバイスとして有機エレクトロニクス材料が見直されている。
 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)は、先端技術分野のロードマップを市場や技術の変化に対応して見直した。有機エレクトロニクス材料はELディスプレイ、EL照明、太陽電池、センサーなど機能性有機化合物採用デバイスと、ポリマー2次電池、導電性分子コンデンサ、透明導電性および帯電防止フィルムなど導電性有機材料採用デバイスに分類した。
 エレクトロニクス材料はシリコンを軸に用途を広げてきたが、大面積化や柔軟性に限界がある。有機材料はこの欠点をカバーして、これから一気に市場開拓が進むというのがNEDOの基本認識だ。これに基づき2030年の市場規模を予測すると同時に技術的課題を示した。
 製品化で先行したのはディスプレイ分野だが、これからはウエアラブル機器で有機ELの柔軟性が生きると指摘する。プロンプターでは透明性、デジタル技術の融合によるインタラクティブ性の向上が必要と判断する。これらの市場開拓が進めば20年で3兆円、30年には7兆円も可能と予測した。
 EL照明はLED(発光ダイオード)に比較して高コストだが、有機ELの柔軟性の特徴に加え、健康や個人の感性に合わせた照明空間の提供することで30年には1000億円近い市場を見込む。有機太陽電池は材料安定性や劣化などの欠点を解決して太陽電池市場の10%近いシェアを目指す。有機TFT(薄膜トランジスタ)センサーは生体適合性に加えてリサイクル性を生かした用途開発を期待する。
 有機エレクトロニクス材料が飛躍する背景に、ヒトやモノがインターネットでつながるIoT時代に求められるキーデバイスとの判断がある。加えて20年の東京五輪に向けてアスリートの記録向上を支えるトレーニングや競技用具などにも有機材料の存在は不可欠。会場や都市での情報提供用の大画面ディスプレイにも使われるだろう。
 日本は有機ディスプレイの技術開発で先行したが、その後の製品化では韓国や中国企業の後塵を拝している。東京五輪は巻き返しのチャンスだ。


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